nagoyan-study’s diary

日々の勉強など記録していきます。

散乱線除去グリッド

こんにちは!(`・ω・´)

 

どうもです。放射線概論(1種の勉強)の物理学を今日で1周しました!

感想は…国試の勉強をしてきたのでとっかかりやすいけど、パターンが多くて覚えなきゃって感じですw 

明日からは化学に入ります!

 

さて、今日は散乱線除去グリッドについてまとめていきたいと思います。

これは診療画像技術学の分野にあたり、結構な頻度で出るのでマスターしていきたいところです。以下まとめていきます。

 

散乱線除去グリッドは言葉通り”散乱線を除去する”グリッドのことです。
目的は「 X 線受像面に入射する散乱X線を減少させてX線コントラストを改善すること」です。

 

散乱線除去グリッドには幾何学的性能物理学的性能があります。

 

 幾何学的性能

グリッド比: r=h/D  ( h : 鉛箔の高さ D : 鉛箔の間隔 )

グリッド密度: N=1/D+d  ( d  :中間物質 (アルミニウム) の間隔)

        直線グリッドの中心部における 1cm あたりの箔の本数

集束距離:グリッド入射面までの距離

平行度均一性など…

 

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物理学的性能

露出倍数:B=1 / 全放射線透過率 Tt

選択度 =1次X線透過率 Tp / 散乱X線透過率 Ts

コントラスト改善比 =1次X線透過率 Tp / 全放射線透過率 Tt

イメージ改善係数 =( 1次X線透過率 Tp )^2 / 全放射線透過率 Tt

 

 

問題形式として…

・各性能の定義

幾何学的性能なのか物理学的性能なのか?

・散乱線を多くしたら各性能は”大きくなるのか”?”小さくなるのか?”

・グリッド比やグリッド密度を大きくしたり小さくしたら物理学的性能はどう変化するのか?

 

という問題が頻出です。

 

考え方として散乱線については、分子分母から散乱線量を考えれば大丈夫だと思います。

物理学的性能をみる問題については、グリッド比は比例して、管電圧・グリッド密度は反比例することを覚えておきましょう。

 

例えば・・・グリッド比を高くしたときの露出倍数は大きくなる?小さくなる?を考えましょう!

 

散乱線除去率はグリッドの格子比が高くなるほど高くなるため、グリッド比が高くなると 1 / Tの Tの値が小さくなります。(散乱線がカットされて量が少なるから)

したがって分母の値が小さくなるから、露出倍数自体は大きくなることがわかります。

 

他知識として、

・クロスグリッドは2枚の直線グリッドのはくがある角度で交わる

・直線グリッドは、はくと中間物質が長手方向に平行である

・運動グリッド=ブッキーブレンデ

とかあります。過去問や対策問題に触れながら、足りない知識を補間していくといいかもしれません。

 

 

3月も始まりましたが、気を抜かず頑張りましょう!自分も頑張るので!

 

この辺で!